【体験談】カナダで言語と未経験の壁を乗り越えて理想の就労先を見つけた話

こんにちは。バンクーバーにあるカレッジ、VanWestのProfessinal Customer Serviceコースを12月に修了したChieです。
酒と旅をこよなく愛するミドルエイジ(40代)です。
今回、Twinsカナダ留学主催の「コープ留学 Advent Calendar 2025」の20日目を担当することになりました。
共通のテーマが「コープ留学と私」ということで、Co-op留学(以下、コープ留学)はなんといっても就労がセットになっていることが特徴ですが、私は就労タームでこれ以上理想の職場はないのではないかと思えるくらいの良い就労先で働くことができました。
この記事ではどういう点が理想だったのか、またどのようにしてその仕事に就けたのかをお話ししたいと思います。
事前に留学のゴールを明確にする
留学は基本的に自分から望んでチャレンジするもの、誰しも留学を通じて目指したい姿があると思います。私の場合、”もっと流暢に日常英語を話して世界中の人と気楽に会話を楽しめるようになりたい”でした。私は長年外資系企業に勤めており、本社や別の国の同僚と英語でやりとりする機会も多かったのですが、もっと気楽に会話ができれば同僚と良い関係性を築いてよりスムーズに仕事を進められるのに、と感じていたからです。
日本でオンライン英会話などはしていましたが、一度英語ネイティブな国に住んでみてがっつり現地の人の英語と文化に触れたい、と長年思っていました。
コープ留学の存在を知り、Twinsカナダ留学代表のもなきさんに上記のことを相談したところ、”コープ留学ではなく英会話学校への留学でも良いのではないか”というようなアドバイスもいただき、改めて考え直しましたが、
- 学校で習うような英語ではなく、日常的に使われる英語を身につける
- その手段として、仕事を通じて現地の人とたくさん会話する機会を得る
というのが私の留学のゴールであると再認識し、就労とセットのコープ留学を選ぶことにしました。
バンクーバーではたくさんのCollegeが様々な専攻のコーププログラムを提供していますが、”現地の人とたくさん会話する”というゴールに最も適したCustomer Serviceを専攻することを決めました。ただし、就労先について日本にいる間は、”上記ゴールを達成できる職場である”以上のことは考えていませんでした。現地の労働環境を目にしないと何が理想の職場なのかわからないと思ったからです。
留学のゴールを定めて逆算で現地の状況を見ながら”理想の職場”を導き出すというアプローチによって、軸がぶれず最適な就労先を見つけられたと感じています。
現地で”理想の職場”の候補を定める
そんなゆるい状態でバンクーバー入りした私ですが、到着して数日後に、早くも”理想の職場”を見つけてしまいました。
バンクーバーの観光ガイドに必ず出てくるとある観光地、そこで何気なく見つけた一軒の老舗感漂うワインショップ。お店に入ると陳列されているのは、地元カナダだけでなく世界各地からの無数のボトル。お客様におすすめワインの提案をしている気さくな店員さん。そしてそんなプロフェッショナルそうな環境にもかかわらず、店内には”スタッフ募集”の張り紙。元々ワインは大好きなので、英語でエレガントに接客している店員さんの姿を見て、こんな素敵な職場のスタッフになれるならすぐにでもなりたいわ!と一目惚れしてしまいました。
でも、現状の私がそのお店に何をアピールできるのかを冷静に分析しました。
- ミドルエイジのちんちくりんの東洋人
- 英語は必要最低限の意思を伝えることができるが、ネイティブには程遠いレベル
- バンクーバーを含む海外での就労経験ゼロ
- お酒関係の仕事は学生時代に居酒屋でバイトしていたくらいで、ワインに関しては未経験
あまりにギャップしかないと自覚した瞬間、来たる就労タームまでに、その職場で採用されるような人材になろうと決心したのでした。

その職場に採用されるためのスキルアップをする
といっても初めての海外就労チャレンジで、何から手をつければいいのかわからない状況。でも幸い、私の通っていたカレッジが大いに手助けしてくれました。重要だったのは主に2点です。
(1)現状のレジュメやカバーレターを書き、ギャップを浮き彫りにし埋める活動をする
私の通っていたカレッジでは、入学直後にレジュメやカバーレターの書き方や面接の受け方をレクチャーしてくれるクラスが必修としてありました。レジュメ等を書いてみると、ワインが好きで知識もあるというのを主観的に書けても、客観的なエビデンスがどこにもないということを再認識しました。ほぼ同時に、現地のいくつかの求人情報にWSETという世界的に知られているワインの資格を要件として書いてあるのを発見し、この資格を取得することがアドバンテージになるのではないかと気づいて即座にアクションを起こしました。早めのアクションが功を奏し、就労タームが始まる1ヶ月半前にWSET Level2を取得することができました。
資格が効果的なエビデンスであることはバンクーバーでも同様ということを知ったので、もし希望する職種に関わる資格があれば取得することをおすすめします。
(2)本命の職にチャレンジする前に、現地での就労やボランティア経験をする
これもカレッジの先生やアドバイザーに言われたことなのですが、現地で何らかの職務経歴があることはかなり有利になるそうです。それを聞き、私は座学期間中でも柔軟に働けるレストランでのサーバー職や複数ボランティアに積極的に従事していました。これらの仕事も海外で初めて働く私にとっては刺激が多く、楽しい経験でした。

とある音楽フェスのボランティア。無料でライブも楽しめ一石二鳥でした。
満を持して就職活動をする
コープの就労タームが近づいたタイミングで、レジュメにバンクーバーでの職務経歴と取りたてほやほやのワインの資格を追記し、いよいよ憧れのお店にドロップオフ(お店に直接レジュメを渡しに行く)!…と思ったら、スタッフを募集していたのは数ヶ月前の話、”今は募集していないよ”と言われてしまったのでした。
出鼻を挫かれるも、幸いこのワインショップにはいくつか別の系列店舗があり、他の店舗にもアプローチした結果、1店舗でちょうどスタッフを募集しており、とんとん拍子に雇っていただけることになりました。また、最初のきっかけの店舗からもドロップオフから1ヶ月後にまたスタッフ募集しているけどどう?とお電話をいただき、(既に今の職場で働いていたのでお断りせざるを得なかったのですが、)とてもありがたかったです。
バンクーバーは労働力が流動的なので、とにかく量を多く活動することは基本中の基本だと再認識しました。
理想だったこと、想定外だったこと
この職場で理想だった点はたくさんあります。
- 同僚の大半がネイティブのカナダ人で、最も会話する相手なのでネイティブの言い回しを学びやすい
- お客様はネイティブ含めいろんな方がいらっしゃるので、いろんな英語に触れられる
- 積極的にお客様と会話する方針の職場なため、会話量が多い
- 試飲会など、大好きなワインのことを学ぶ機会を与えてもらえる
そして想定外のこともありました。
- ミドルエイジのちんちくりんの東洋人であることはあまり問題ではなかった、職場には60歳目前の現場従業員がいたり、みんな謎に面白い経歴を持ってたりと、ダイバーシティーが当たり前の環境だった
- そんな職場だからか、同僚がみんな優しすぎる
- お客様が犬を連れてくることが頻繁にあり、店員としておやつをあげられるというボーナスあり
- ワインやビールのケースを運ぶ機会が多いので、筋肉がつく
改めて本当に良い職場に出会えたなと思っています。
学校の卒業と同時に就労ビザも無効になるので、そのことを店長に伝えた際、”また働けるようになったらいつでも待ってるよ”と言ってくれたのが、涙が出るほど嬉しかったです。

最後に
ここまでお読みいただきありがとうございました。
ゴールを定め、それを実現できる職場を柔軟に探し、採用されるようスキルアップする、このアプローチはどなたにでも有効ではないかと思います。私の体験談がこれから海外で働きたいと思っている方にとって少しでも役に立てれば幸いです。
また、今回のアドベントカレンダーには、他にも海外就労を目指す人に役立つ体験談が満載です!
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