日本の経験を「リセット」するのではなく「接続」する

作成日:2023年4月26日 最終更新日:2023年4月25日

みなさん、こんにちは。Twinsカナダ留学のもなきです。

社会人でCo-op(以下、コープ)留学をする多くの方は、渡航を機にそれまで勤めていた会社を辞めるかと思います。そして、カレッジで新しいことを学び、キャリアチェンジを考える人は多いです。

もちろん、新しいことを学んでキャリアチェンジをすることはよいと思います。ですが、多くの方が忘れがちな視点が「日本での経験や知識を活かせる道はないだろうか」ということです。今回は、留学前の自分を「リセット」するのではなく「接続」していくことの重要性について話したいと思います。

日本の経験を「リセット」するのではなく「接続」する

私は仕事柄、多くのコープ留学中の方と話をする機会があるのですが、たまに「もったいないな」と思うことがあります。端的に言うと「日本での経験や知識を、カナダで活かしたら価値になるのに」ということです。

例えば、日本にいたときに「採用コンサルティングを事業とする会社で法人営業の仕事をしていた」方がいたとします。その方は、日本では多くの会社に対して採用のアドバイスをしてきましたが、コープ留学を機にデジタルマーケティングの職種へキャリアチェンジを図ろうと考えました。そして、周りの留学生と同じように、ゼロからデジタルマーケティングの仕事を(indeedやLinkedinなどの)レッドオーシャンの求人サイトに大量応募して探そうとするのです。

ですが「日本の経験や知識をカナダで接続する」発想に立つと、どんな動きを取れるでしょうか?

例えば、カナダの求人募集を見ると「分かりにくい」「曖昧な表現が多い」「これではマッチする人は来ない」などの印象を持つと思います。(少なくとも私は思いました)それはカナダに進出している日系の企業でも同じです。それであれば、いきなり現地企業のデジタルマーケティングの仕事を取りに行くのではなく、まずはインターンでもよいので、採用の改善要素が多そうな日系企業にアプローチしてみればよいのです。「御社が求人募集を出す際のお手伝いをさせてもらえませんか?求人内容のヒアリングから求人原稿の作成、面接のジャッジシートの作成まで、無給でよいのでお手伝いさせてください」そんな風にアプローチします。もちろん断られることも多いでしょうが、中には「そこまで言うなら一度やってもらおうかな」という日系の経営者はいるでしょう。そして実際にその仕事で成果を出すことによって評価を得て、次の機会でも依頼が来たり、有給で仕事を手伝ってほしいという依頼をもらったりすることができます。そして、採用のお手伝いの仕事を皮切りに、自分が本来やりたかったデジタルマーケティングの仕事のチャンスにも広げていくことが可能になります。

いや、そんな上手くいかないでしょ、と思いますか?ですが、実際に私の周りのコープ留学中の方で、未経験から仕事の幅を広げていっている人たちは、このような動きで確実に経験を広げていっています。

「カナダに来たからには、日系の企業ではなく現地企業で働きたい」と意気込むのはとても素晴らしいと思います。ですが、カナダの地では日本以上に「経験」が重視されます。経験が十分にない状態で、現地企業に何十社も何百社もエントリーして内定を勝ち取ることよりも、まずは自分の経験を重視して日系企業に入り込み、そこを起点にして自分が本来やりたい仕事での経験へと広げていくことで、最終的には現地企業でも評価されることにつながっていきます。

大事なのは、過去を「リセット」するのではなく「接続」する発想なのです。

自己プロデュース力を鍛えよう

きっと皆さんも「思いがけないところで過去の経験が生きた」という経験があるかと思います。今まで皆さんが培ってきた経験や知識は、今後の留学生活やその先の人生に何らかの形で繋がっていくはずです。

なので、皆さんには「自分自身をどうプロデュースすると相手にとって魅力に映るのか」という発想を持っていただきたいです。アルバイト先やインターン先を探すにあたり、多くの方がインタビュー(面接)を受けます。その際、自分のこれまでの経験や知識と、受ける会社との「接続」ポイントを考えたうえで、どう自分自身をプロデュースすると相手に魅力的に映るかを考えてみましょう。

日本では「one of 大勢」だったことが、カナダに来ると「one of 少数」になり、価値が出せることもあります。経験は無駄にはなりません。プロデュース次第では、石ころだと思っていた自分の経験が、ダイヤの原石だったりすることもあり得ます。

私たちを経て留学する方々には、そんな自己プロデュースのアドバイスもしていけたらいいなと思ってます。一緒に、カナダの地での挑戦を頑張りましょう!

Twinsカナダ留学では、相談者様の現在に至るまでの経験をお伺いしたうえで、数年後のゴールイメージに辿り着くためには、どのようなキャリアのステップを辿っていくのがよさそうかを一緒に考えていきます。日本で15年以上にわたり転職を支援してきた私の経験と知識を重ねて、ゴールから逆算したキャリア戦略を作っていきます。ご自身のコープ留学にかける想いや今後のキャリアビジョンについてざっくばらんにお話ししたい方は、まずはLINEで友達追加いただき、お気軽にご連絡ください!

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