Co-op(コープ)留学の費用は?人気の理由や有給インターンの注意点など徹底解説

作成日:2024年10月15日 最終更新日:2024年10月15日

みなさんこんにちは、Twinsカナダ留学のもなきです。

「学ぶ」と「働く」がセットになったCo-op留学(以下コープ留学)は、留学中にカナダでの専門学習や就労経験を通じて実践的なスキルを身に付ける機会が得られる魅力的な選択肢です。

そんなコープ留学ですが、「実際の費用はいくらかかるの?」「人気の理由は?」「ワーホリとの違いは?」「インターンはどのように見つけるの?」など気になりますよね。

この記事では、コープ留学の費用に関する解説を中心に、人気の理由やカナダでのインターンの探し方、ワーホリとの違いなど幅広く解説します。

費用

バンクーバーで人気なTamwoodというカレッジの48週(1年間)の2つのコースをもとに見てみましょう。

内訳Digital Marketing Co-op DiplomaHospitality & Tourism Co-op Diploma
授業料$8,415$9,860
教材費$650$650
申請料$200$200
健康保険料$960$960
滞在費$15,600$15,600
ビザ申請費用$235$235
航空券代(片道)$1,500$1,500
合計$27,560$29,005

*ビザ申請費用:申請料金$150(Co-opビザも含まれます。)+指紋登録(バイオメトリクス)料金$85の合計です。
*滞在費:家賃、食費、交通費といった費用を全て含んだ生活費です。
*健康保険料:Tamwoodのオプションである健康保険20$/Weekをもとに算出しています。

今回は学校のプロモーションなどを使用しない場合の金額で算出しています。
この場合、1年間滞在すると約300万円ほど必要な計算となります。高い!と思われるかもしれませんが、冒頭でお話ししたように、コープ留学の場合は、就労することも可能なので、現地で生活費を稼ぎながら学校生活を送ることもできます。また、申し込みの時期によっては学校がプロモーション(割引)を用意して、費用を抑えることもできます。

人気の理由

コーププログラムを受けることには次のような魅力があります。

  1. 英語”で”専門的な知識を学ぶことができる
  2. 働きながら学ぶことができる
  3. カナダの現地企業でインターンすること”も”可能

1つずつ詳しく説明していきます。

1. 英語”で”専門的な知識を学ぶことができる

語学学校(ESL)では、さまざまな授業内容があっても共通して英語”を”学びます。一方コープ留学のカレッジでは英語をツールとして用いて専門知識を学びます。ここが大きな違いです。

そのため、学校やコースによって異なりますが、コープ留学では求められる英語レベルはやや高めです。IELTS6.0-6.5相当のレベルが求められるので、コーププログラムを受講されたい方は、留学したい時期から逆算してILETSなどの英語のスコアを取得するか、カレッジと提携している語学学校で規定のレベルまで英語力を上げる必要があります。

カレッジでは、マーケティングやビジネス、IT系スキルや国際貿易といった、幅広いカリキュラムが提供されています。ハードな挑戦ではありますが、学びたい専門知識がある場合や将来的に就きたい職種の分野がある、留学で大きな挑戦をしたいと考えられている方にとっては、コーププログラムはメリットがある留学スタイルです。

2. 働きながら学ぶことができる

バンクーバーが位置するブリティッシュコロンビア州(以下、BC州)では、学校のプログラム期間中の半分の期間をインターンとして就労可能です。例えば、座学とコープ(インターン)で合計48週のプログラムの場合、半分の24週がインターン期間となります。

またカレッジに通う場合、コーププログラムの座学期間は週20時間(※)のパートタイム、インターン期間は週40時間(フルタイム)で、生活費を稼ぎながら働くことができます。
※2024年9月末時点情報

なお、あくまでもこの時間は目安です。ご自身のコープ留学の目的に合わせて、どのくらい働けるのかはご判断ください。勉強を優先させたい、無給でもプログラムに関わるボランティアに挑戦してみたい、などいろいろと考えがあると思います。無理のない範囲で働く計画をしましょう

3. カナダの現地企業でインターンすること”も”可能

座学期間中にボランティアに参加したり、レジュメを直接企業に送るなど積極的に動くことで、オフィスジョブをゲットすることもできます

コースによって働く場所はさまざまですが、ビジネスやIT系のコースを専攻されている方の中には、「インターンはオフィスジョブが良い!」と思われている方もいると思います。

可能性は0(ゼロ)ではありません。未経験の場合は座学期間中の行動がカギとなりますが、例えばボランティアなどで経験を積んでレジュメに書けることを増やしたり、コネクションを増やしたり、面接対策をしっかり行なったりすれば、オフィスジョブゲットも夢ではありません。


当社が運営している社会人コープ留学生のオンラインコミュニティ「Co-opers(クーパーズ)」のメンバーで座学期間中の早い段階でオフィスジョブを獲得したTamamiさんに、実際に仕事を獲得するまでにした準備・コツ・ポイントなどを徹底的に聞いたYoutubeもありますので、実際の経験を知りたい方はぜひご覧ください。

ワーキングホリデーとの違い

「カナダ留学行きたいけど、コープ留学とワーキングホリデー(以下:ワーホリ)のどっちにしようか迷っている」

「コープ留学とワーホリを組み合わせるとしたら、どっちを先にした方がよいか分からない」

という方もいると思います。

ここでは、コープ留学とワーホリの違いについて説明します。

コープ留学ワーキングホリデー
年齢制限なしあり
ビザを取得できる回数無制限一度きり
滞在期間プログラムの期間中可能1年間
就労期間卒業するまで可能1年間
就労時間座学期間:   パートタイム(20時間/週)インターン期間:フルタイム(40時間/週)フルタイム(40時間/週)

年齢制限がなく、何度でもビザの申請が可能なのがコーププログラムの最大の特徴です。

ワーキングホリデーの場合、31歳までという年齢制限があります。また語学学校に通う留学の場合は就労ができません。ですが、このコーププログラムではどなたでも挑戦でき、働くこともできます。

インターンの注意点

コーププログラムのインターンの特徴は、自分が学んだ専門知識に関連している仕事・職種に就く必要があるということです。

カレッジの中には、インターン先探しのフォローを強調しているところも多いですが、それに頼りすぎてはいけない理由を3つご紹介します。

1. コープ留学のインターン先は基本的に確約されていない

コープ留学のインターン先は、あくまで自分で探さなくてはいけません。留学エージェントやカレッジが、皆さんのために用意してくれるものではないのです。

もちろん、学校ではレジュメの書き方や面接対策などの「コープインターン先が見つかりやすくなる対策・サポート」はしてくれますし、学校独自または求人サイト経由での最新求人の情報共有などをしてくれることはあります。

ですが、最終的に求人を探し、応募し、面接を受けるのは皆さん自身です。そのため、厳密に言うとこの「コープ留学のインターン期間」というのは「カナダでフルタイムで働くことができる権利を付与されている」というだけであり、インターンで必ず働けるという保証はないのです。

補足ですが、中には「100%コープ留学のインターン先を保証します」「学生1人に最低3社は個別の求人紹介します」という学校もあります。サポートが手厚い分、学費は高くなりますが、どこの学校か気になる方は個別にお問い合わせください。

2. カレッジが提供するのは仕事探しの基本的な部分

もちろんカレッジ側も、コープ留学生の多くがインターン探しに不安を抱えているというのを重々把握しています。そのため、多くのカレッジがあの手この手を使って、少しでも皆さんが希望のインターンを獲得できるようなサポートを提供しています。 例えば、

  • レジュメやCVの書き方
  • ポートフォリオの作り方
  • ジョブフェアの開催
  • 求人サイトの使い方
  • 英語面接の練習

などがあります。日本の大学の就職課と同等か、それ以上に手厚いです。特に、レジュメ/CVの書き方や英語面接の練習などはぜひ活用するとよいかと思います。ですが、カレッジが提供してくれるのはあくまでもインターン探しの基本的な部分。これらカレッジのサポートを使ったからといって、確実にインターン探しが成功するわけではありません。

3. 結局やるかやらないかは自分次第

上記で紹介したカレッジが提供するサポートを活用するのはもちろん大切です。上手に活用して下さい。

しかし、本当に大切なのは「自分でアクションを起こしていけるかどうか」です。 カレッジは皆さんのコープインターン獲得の保証まではしてくれませんし、待っていたら勝手に仕事が舞い込んでくる訳でもありません。

  • 一般のジョブフェアに参加してみる
  • 気になる企業や組織にドロップオフやメールを送ってみる
  • 毎日IndeedやLinkedInの求人情報をチェックする
  • SNS上で気になる企業の経営者にアプローチしてみる
  • どんな仕事を探しているかを積極的に周囲に共有する

など、できることは沢山あります。周りの現役コープ留学生を見ていて、順調に希望のインターンを獲得できている人の特徴は「自走できる人」です。

カレッジを頼ること自体は全く悪いことではありません。むしろ、活用できる情報はこれ以上吸い取れないくらい搾り取りましょう!そして、それだけにとどまらず、その後に自分で行動を起こすことで希望のコープインターンを獲得できるチャンスが上がっていきます。

以下の記事では、カナダでインターン先を見つける5つの方法について、メリット・デメリットとともに紹介しています。参考にしてみてください。

最後に:コープ留学はあくまでキッカケ

コープ留学はカレッジで専門分野を「学ぶ」ことと、実際の職場で「働く」機会が組み合わされた留学プログラムです。ですが、授業内容それ自体は日本でも学べるような内容も多いのが実情です。希望する仕事内容のコープインターン勤務を全員が獲得できるわけでもありませんし、日本に帰国した後に希望する転職が果たせる人も決して多くはありません。

では、コープ留学の意味は何なのでしょうか? 結論としては、コープ留学は「自身が目指すキャリアに近づくためのひとつのキッカケであり、手段である」と私たちは考えています。目指すキャリアに近づくためには、転職、部署異動、資格取得、副業など色々な手段がある中のひとつが留学なのです。

もし、留学そのものがゴールになってしまうと、渡航後に得られる学びや経験は非常に限られたものになってしまうでしょう。ただ海外で暮らす経験がしたいのであれば、短期間の語学留学やワーキングホリデーでよいと思います。

一方で、目指したいキャリアがあり、その実現のためのひとつの手段としてコープ留学があるということであれば、留学中にやるべきことも明確になり、得られる学びや経験も深みが増していきます。

「コープ留学は意味がない」「コープ留学をした人は使えない」というようなコメントをSNSなどで見かけることもあります。ですが私は「コープ留学ほど、その人次第で形が大きく変わる留学は他にない」と考えています。つまり、人による差が激しいのです。

例えば、留学後のキャリアについてきちんと考えたうえで渡航している人は、留学期間中にやるべきことが明確になっており、逆算した行動を取ることができます。座学期間中からボランティアを含めた実績づくりに励み、コネクション作りを進めていくなどの行動が取れるでしょう。コープインターンの候補もあらかじめ目星をつけたうえで、戦略的に接点を構築していきます。

大事なのは、コープ留学そのものに期待をし過ぎるのではなく、コープ留学をキッカケとして、能動的に可能性を切り開いていくことではないでしょうか?そのためには、留学に行く前のプランニングが非常に重要となってきます。


Twinsカナダ留学では、相談者様の現在に至るまでの経験をお伺いしたうえで、数年後のゴールイメージに辿り着くためには、どのようなキャリアのステップを辿っていくのがよさそうかを一緒に考えていきます

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