社会人留学で出国前にするべき行政手続きとは?年金、保険、住民票はどうすればいい?

作成日:2024年8月22日 最終更新日:2024年8月21日

みなさんこんにちは、Twinsカナダ留学のもなきです。

初めての社会人留学、出国前の手続きの煩雑さに頭を抱える方も少なくないと思います。

今回は、社会人のCo-op留学(以下コープ留学)を専門的にサポートしている弊社が、社会人だからこそ必要になる、出国前にするべき手続きをご紹介します。

退職・休職手続き

お世話になった職場には応援してもらえるように円満に退職または休職の手続きを行いましょう。今後の人生で関わる可能性もあります。

退職手続き

  • 退職届の提出: 退職を決めたら、早めに上司に伝え、退職届を提出しましょう。通常、退職届は退職希望日の1~3ヶ月前に提出するのが一般的です。会社の就業規則とも照らし合わせておきましょう。
  • 業務の引き継ぎ: 退職日までに自分の業務を後任者に引き継ぐための計画を立て、円滑に進めましょう。

休職手続き

  • 休職願の提出: 休職を希望する場合は、休職願を提出し、休職期間や条件について会社と協議しましょう。
  • 福利厚生の確認: 休職中の健康保険や年金、その他の福利厚生がどのように扱われるかを確認し、必要な手続きを行います。

海外転出届の提出

1年以上海外に在住予定の人は、海外転出届を提出しましょう。提出すると日本の住民票を抜くことになります。

その際のメリットとしては、住民税の支払いが止まることです。住民税は、1月1日時点で住民票がある地方自治体に、その年の6月から翌年の5月まで支払う必要があります。そのため、退職した年は支払わなければなりませんが、海外転出届を出した状態で留学し、年をまたいだ場合は住民税を支払う必要がなくなります。

健康保険から国民健康保険への加入手続き

退職後は、現在の健康保険から国民健康保険への切り替えが必要です。お住まいの市区町村の役所で手続きを行います。

保険料を払っておくメリットは、一時帰国した場合や海外で大怪我して日本での医療サービスが必要となったときに、3割負担で日本の医療受けられることです。

  • 必要書類
    • 退職証明書
    • 身分証明書(マイナンバーカード、運転免許証など)
    • 印鑑

厚生年金から国民年金への変更手続き

退職後は、厚生年金から国民年金への変更手続きを行う必要があります。厚生年金は企業に勤める人が加入する年金制度であり、退職に伴って厚生年金の被保険者資格を失います。そのため、自営業者や無職の人が加入する国民年金へ切り替える手続きを行いましょう。

変更するメリットとしては、国民年金への加入期間も将来の年金受給額に反映されるため、連続して加入することで年金受給資格を満たしやすくなります

  • 必要書類
    • 退職証明書
    • 身分証明書(マイナンバーカード、運転免許証など)
    • 印鑑

資産運用の処理手続き (NISAやiDeco)

見逃しがちな資産運用の処理手続き。海外転出届を行った場合、積立NISA(新NISA)やiDeCoなどの資産運用をしている方はその資産の処理が必要かどうか確認する必要があります。

証券会社によっては、留学中も買い増しできたり、買い増しできないが今までの分は継続保有できる場合や、解約しないといけない場合もあるため、確認が必要です。

運転免許証の更新の手続き

カナダは車(レンタカー、カーシェアリング)があるとグッと遊びの幅が広がります。海外で日本の運転免許証の更新はできません。そのため、長期留学中に運転免許証の期限が切れる場合は、(一時帰国の予定がなければ)更新手続きを行いましょう。

ちなみにカナダでは短期滞在の場合(BC州は6ヶ月以内)、外国の運転免許でも運転出来るルールになっていますが、BC州の運転免許証への切り替えも簡単にできるので長期滞在の場合は切り替えをお勧めします。

日本の免許証からBC州の運転免許証への切り替えは下記ブログをご参照ください。

納税管理人の決定と確定申告依頼の手続き

こちらはフリーランスや個人事業主の方、留学後に日本からの仕事をフルリモートで受ける可能性がある人などが必要になる手続きです。

継続して日本から収入を得ていて、所得が48万円を超える(見込みのある)人は、海外に滞在している場合でも日本の確定申告をする必要があります。

しかし上述の通り、1年以上の留学の場合は海外転出届を出してマイナンバーカードを失効しているため、自力での確定申告ができません。その際に必要な存在が、納税管理人です。

納税管理人とは、確定申告を納税者に代わって手続きを行う人や法人のことです。親でも友達でも、日本にいる人であれば誰でもOKです。

納税管理人を立てる時は、「所得税・消費税の納税管理人の届出書」を納税地の税務署へ提出します。

参考)国税庁 所得税・消費税の納税管理人の選任届出又は解任届出手続

実際に確定申告を行う際は、海外転出届を出した方はe-Tax(日本の国税庁が提供するオンラインでの税務手続きシステム)が使えません。確定申告がしやすくなるサービスなどを利用して作成し、データを納税管理人に送り、納税地の税務署へ届けていただきましょう。

最後に

いかがでしたでしょうか?

出国までに余裕を持って全ての手続きを済ませられるよう、計画的に準備を進めましょう。

また、事務的な手続きだけではなく、自分の納得のいくコープ留学にするために、ゴールや目標を決めることもとても重要です。以下のブログ記事でその重要性について詳しく説明しているので、ぜひご覧ください。

弊社は、渡航までのサポートだけでなく、コープ留学全体を通じてキャリアチェンジの支援・フォローをするためにできた留学エージェントです。キャリアアップ・キャリアチェンジを目的としたコープ留学希望者の方はぜひ一度ご相談ください!

また当社では、現地サポートの一環としてコープ留学した人が集うオンラインコミュニティ(Co-opers:クーパーズ)を運営しております。カナダでの生活に関する疑問や不安を気軽に相談したり情報交換ができる相互扶助のコミュニティです。

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