【体験談】留学は逃げじゃない。でも“救い”でもない─メンタル限界からの社会人留学

作成日:2025年12月7日 最終更新日:2025年12月12日
アイキャッチー留学は逃げじゃない、でも救いでもない

お疲れ様です。Yumiと申します。

2025年4月からコーナーストーンでイベントマネジメントを学びつつ、現地企業でバックオフィス業務の仕事をしております。日本では、研究機関で同じくバックオフィス業務をしておりました。

今回、Twinsカナダ留学主催の「コープ留学 Advent Calendar 2025」の7日目を担当させていただくことになりました😊

共通テーマが「コープ留学と私」ということですが、
実は私、日本で働いていた時にメンタル不調を抱えてしまい、 「日本を出たい。でもキャリアに穴を開けたくない」という理由でCo-op留学(以下、コープ留学)を選びました。

その選択は正解だったのか?
自分の留学を振り返りながら、同じような状況で留学を検討している方の参考になればと思い、この記事を書いています。

※メンタル不調に関する内容を含みますのでご留意ください。

① 留学を決意した理由

ある日、勤め先で上司からハラスメントを受け、世界が一変しました。
今では「一方的な加害なのだから、被害者である自分に責任はない」と理解できますが、当時は、自分に改善できるところがあるのではないかと考え続け、大きなストレスを感じていました。

さらに、愛着のある職場で安心して働けなくなってしまった事実や、問題の解決に長い時間がかかることも、とても悲しく辛かったのを覚えています。

「環境要因でキャリアが止まってしまうくらいなら、留学しかない」と思い込み、カナダ留学を決意しました。
※このときはTwinsカナダ留学ではなく、別のエージェントを利用していました。

② 主体的なリサーチと、医師・臨床心理士への相談

前提として、留学を決意した時、病状はだいぶ落ち着いていました。
主治医と臨床心理士の方にも、留学の理由や、海外にいた方が精神的な安全性が高いと感じていることを説明し、理解を得ました。

その上で、医師と確認したことは以下の通りです。

  • 海外で相談できる臨床心理士を事前に探しておくこと
    日本の医師は海外在住者へのオンライン診療が原則できませんので、今までのように医療へアクセスができません。制度を理解し、いざという時の対処法や費用を調べました。
  • 頼れる人がいなくても生活できるだけの英語力があること
    距離も時差もあるため、日本の家族や友人にすぐ頼ることはできません。
    私の英語力はそこまで高くなかったものの、いざという時に自分の状態を英語で説明できる力と「自分でなんとかする覚悟」はありました。
  • 万が一、体調が悪化したら、すぐに早期帰国する覚悟があること
    もし体調が悪化した場合は、基本的には、早急に帰国することになると思います。現地で既往症の治療をするには、かなりの費用がかかるケースが多いからです。また、早期帰国の際は、規約通りの学費しか返ってきません。それらのリスクを全て覚悟しました。
メモをとる女性

③ 留学エージェントは“メンタルの専門家”ではない

②の内容は、留学エージェントに相談する前に、自分で整理しておくことを強くおすすめします。

留学エージェントは心の病気の専門家ではなく、②について責任ある回答はできません。

また、メンタル不調のある方に対して、留学を100%おすすめしないケースも多いです。
なぜなら、

  • 留学中に体調が悪化しないか
  • 渡航後に通学できなくなり帰国してしまわないか

と、通常より配慮や心配する点が多いからです。

さらに、学校によっては治療中の学生の受け入れを制限している場合もあります。

実際に、

  • 渡航後、学校を卒業する前に早期帰国してしまった人
  • 病状が悪化した結果、周囲に迷惑をかけてしまった人

も、一定数いるのが事実です。

誰も幸せにならない結果を避けるためにも、②のステップは自分自身でしっかり確認しておくことが大切だと思います。

④ カナダ到着後は困難の連続。意図しない帰国も経験。

バンクーバーでの生活は、想像よりずっと大変でした。

その1:受講予定だったコーププログラムが開講しない
「あなたのプログラムは予定日に開講しません」と突然のメール。
代替案はありましたが納得できず、転校を決意しました。

その2:入学1週間前にビザのルールが変更され、転校できない
ビザコンサルから「今日ルールが変わって、転校には学生ビザの再申請が必要になった」と連絡。 1週間早く入学していれば問題なかったと思うと、かなり落ち込みました。

その3:友人が大家から性被害に遭う
ある日、友人から「大家から性加害を受けた」と相談され、警察へのレポートを手伝いました。 現行犯ではない犯罪の届け出は困難でしたし、日本の出来事も思い出し、ショックを受けました。そして、現地の警察や相談ができる施設にアクセスしにくい「英語に不慣れな留学生」は、トラブルに巻き込まれやすいことを実感しました。

もちろん、カナダは比較的治安が良く、多くの留学生はこのようなことを経験しないだろうし、常日頃から安全に気をつけないといけないわけではないですが、「カナダは日本と比べて〇〇と聞いたから、〇〇ということは絶対に起こらない」ということは決してなく、時と場合によると思います。

⑤ それでも、留学してよかった理由

散々に見える留学生活ですが、英語環境で、

  • 困難を乗り越える
  • 新しいことに挑戦する
  • 新しい人と出会う時間を持つ

という、通常ストレスに感じてしまうこと自体が、当時の私が求めていたものでした。ですので、後悔は全くありません。

そして、不運な出来事ばかりではなく、幸運もたくさんありましたし、
英語での交渉や調整の経験、自分の強みと弱みを整理する機会など、今後のキャリアに活かせる学びが非常に多かったと感じています。

カナダに滞在して1年ほどになりますが、滞在延長を予定しています。

ポジティブな女性

⑥ 2校目のエージェントにTwinsカナダ留学を選んだ理由

こうした素晴らしい経験を得られた背景には、2校目の学校選びでTwinsカナダ留学を利用したことが大きかったと思います。

1校目での後悔があったからこそ、2校目を検討する際には、より信頼できるエージェントを求めていました。そんな状況で、Twinsカナダ留学を選んだ理由は大きく2つあります。

① SNS発信がリアルでフェアだったから

Twinsカナダ留学のもなきさんは、セールス映えする表面的な言葉ではなく、留学の現実に基づいた論理的な意見を正直に発信されています。その姿勢に「このエージェントなら信頼できる」と感じました。

② 自分の考えに客観的な視点がほしかったから

当時、キャリアについて誰かと腹を割って話したことがなく、自分の考えにどこか不安もありました。自分が思い描くキャリアに真剣に向き合うきっかけと、客観的なアドバイスがほしいと思ったとき、もなきさんと面談できるTwinsカナダ留学がピッタリだと思いました。

転校せざるを得ないという追い詰められた状況でしたが、我ながら良い選択ができたと思います。

実際の面談では、「もなきさんのアドバイスを一方的に聞く」わけではなく、「私の考えに対して、意見を返してくれる」というスタイルだったので、「自分の意見を言語化しつつ、客観的な視点も得られる」という期待していた通りの面談をすることができました。

⑦ おまけ:留学以外の選択肢もあったのでは?

振り返ると、海外留学以外でキャリアを積む方法もあったと思います。

特に、1校目の入学手続きをしたときはTwinsカナダ留学を利用していなかったため、留学後のビジョンが十分に描けていなかった可能性もあります。

留学はお金も時間も大きく使う選択肢です。
だからこそ、できるだけ多くの選択肢を比較検討してから決めることが大切だと、今は強く感じています。

一方で、留学エージェントによっては、一度相談すると、そのまま渡航決定まで話がどんどん進んでしまい、視野が「留学一本」に偏ってしまう可能性があります。

そのため、やはりエージェントに相談する前に、留学以外の選択肢や、自分が本当に留学できる環境にあるのかをあらかじめ整理しておくことをおすすめします。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。あくまで、一人の体験談として参考にしていただければと思います。皆さんの決断が後悔のないものになりますように。
そして、ぜひ他の方々の記事もご覧ください ^ ^

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