【必見!】大学生にCo-op留学をお勧めしない理由
みなさん、こんにちは。Twinsカナダ留学のもなきです。
当社では、Co-op留学(以下:コープ留学)のサポート対象を「社会人」のみに絞っており、大学生の方は対象外としております。今回のブログでは「大学生にコープ留学をお勧めしない理由」について説明していきたいと思います。
※最後まで読んで頂ければ伝わると思いますが、大学生が留学することを否定しているわけではありません。
大学生にコープ留学を勧めるエージェントが増加
大学生にコープ留学をお勧めしている留学エージェントは近年増えてきています。
例えば
「語学留学やワーキングホリデーより、コープ留学の方が就職活動で有利になります!」
「コース終了後に発行される資格やDiploma(修了証)は帰国後も就活で武器になります!」
「専門分野を学ぶことにより、オフィスワークも可能です!」
のような謳い文句で大学生の興味を誘い、留学サポートをしています(残念ながら、留学に一度行かせてしまった後は、特段のフォロー体制がない留学エージェントが多いのも実情です)。
もちろんコープ留学に行く選択をしたのは本人なので責任は本人にありますが、高いお金と貴重な時間を費やしていくのであれば、以下でお伝えする「理想と現実」を知ってから決断して欲しいと考えています。
大学生がコープ留学に思い描いている理想と現実
大学生がコープ留学に思い描いている理想と現実の代表例を3つほどお伝えします。
①オフィスワークについて
理想:オフィスワークで実務経験を積める
現実:オフィスワークを得ることは難しい
【解説】
“インターンシップ”と聞くと、日本企業が大学生向けに(新卒採用へ繋げる目的で)実施しているような「実際にオフィスに出社し、新入社員が働くのと同じような実務経験が積める場」を想像する大学生が多いのではないでしょうか。
ですがコープ留学のインターンシップにおいて、多くの大学生は日本のインターンシップのようなオフィスワークの仕事に就くのは難しいです。なぜなら「その仕事の経験やスキルが無い」からです。当たり前ですが、人を雇用するにはコストがかかります。人件費や設備費(その人用に用意するPC、電話、デスク等)、その他諸経費がかかります。また、仕事を覚えてもらうためには誰かが教育する必要があり、先輩社員の人的コストも使います。
そうなると、当然ですが「経験やスキルがある人」の方がよいのです。日本の大学生で、カナダのカレッジでその分野について少し学んだ人に任せられるほど、カナダの現地企業も余裕はありません。また、日本企業に比べてカナダの現地企業は即戦力を求める傾向が強いです。日本人の同じ学年の大学生のみがライバルになる就職活動と異なり、コープ留学での仕事探しはカナダで仕事を探している人全てがライバルになるのです。日本でそれなりに職歴がある社会人でさえも、現地でオフィスワークを得られる人は限られています。
結果として、カフェやレストランをはじめとした接客業で働いているコープ留学生が多くなります。これは、接客業で働くことを否定しているのではなく「自分ならオフィスワーク経験もできる」という理想を抱きすぎて渡航すると、理想と現実のギャップに苦しんでしまうということをお伝えしたいのです。
②資格・学位について
理想:資格やDiplomaがアピールになる
現実:資格やDiplomaは大してアピールにならない
【解説】
就活や転職活動系のブログではやたらと「資格は有利になる」とアピールしているのを見かけますが、ハッキリ言います。資格それ自体には意味はありません(余談ですが、就活や転職活動系のブログで資格取得を強調しているのは、アフィリエイト記事であることが多いです)。
もちろん、弁護士・公認会計士・医師・看護師のような、その業務をするには資格が絶対必要な職業の場合は、資格を保有していることが非常に重要になってきます。一方で、それ以外の資格は学びをアピールする上での「補助ツール」に過ぎません。極端な話ですが、TOEIC950点だけど海外経験も乏しく英語があまり話せないという人よりも、TOEIC受けたことはないが英語環境で働いていた経験が1年あり英語での会話には困らない、という人の方が即戦力性があるわけです。
コープ留学を通じて、特定の資格やDiploma(修了証)が得られたとしても、就活の場では「会話のキッカケが増える」程度です。あくまで大事なのは「どんな経験をしたか」「そこで何を得られたか」の中身の部分です。
③帰国後の就職活動について
理想:就職活動に有利になる
現実:就職活動に有利になるとは限らない
【解説】
コープ留学に行く大学生の多くは、そのままカナダに残らず一旦は日本へ戻って就職活動をすると思います。断言しますが、コープ留学に行ったからと言って、それだけで就職活動で有利になるわけではありません。
多くの日本企業の面接官はそもそもコープ留学という名前さえ知らないので、その前提で皆さんがしっかりコープ留学について説明できないと「要はワーホリみたいなものね」「留学して現地のカフェでアルバイトもしていたなんて偉いですね」で話が終わってしまいます。
当たり前ですが、多くの留学エージェントは留学後の就職活動やキャリアの分野に関してはド素人のため、海外留学に行っていたと言えば就活では評価されると思い「コープ留学は帰国後の就職活動で有利に働きます」と、皆さんのようなコープ留学検討中の大学生に言っていることが多いです。ですが、それは大きな間違いです。
挑戦することは無駄にはならない
ここまでの理想と現実を話すと、「大学生がコープ留学に行くことを否定している」と思われるかもしれませんが、そのつもりは全くありません。あくまでお伝えしたいのは、「きちんと情報収集をして、現実を理解した上でコープ留学を決めて欲しい」ということです。
当社では社会人のコープ留学をサポートしていますが、そこでの考え方は大学生の留学も同じです。つまり「コープ留学後のゴールイメージから逆算して考えていく」ことが重要です。
留学後に、どんな就職活動を経て、どんな企業から内定を得たいのか、そのために必要なのは何なのか、を考えてみてください。その必要なものを得られるのがコープ留学であるならば挑戦してみてもよいと思いますし、コープ留学に行くことが自分が思い描く未来と繋がらないならば、他の手段を取った方がよいと思います。どうしても海外に行きたいのであれば、コープ留学以外にも、大学の交換留学、語学学校に通う留学、ワーキングホリデー、バックパッカーなど、色んな手段があるはずです。
もちろん、コープ留学を通じて、大学生のタイミングで海外で働くという経験を積むことは、今後の人生にも大きな影響を与える貴重な経験になることは間違いないです。ですが、その経験を活かせるかどうかは、自分次第です。このブログを読んでいただいた皆さんは、大学生にコープ留学を勧める甘い情報のみを信じるのではなく、きちんと大学生コープ留学の現実もリサーチした上で、ゴールから逆算した計画を練って挑戦して欲しいと思います。
Twinsカナダ留学では、コープ留学を通して本気でキャリアアップ・キャリアチェンジをしたい社会人の方からのご相談を心からお待ちしております。皆さんのコープ留学にかける想いや今後のキャリアビジョンについて、まずはざっくばらんにお話しして、一緒にコープ留学の計画を立てていきましょう。お気軽にLINE公式アカウントからご連絡ください。
また、Twinsカナダ留学のサポートの特徴などにご興味のある方はぜひこちらの記事も参考にしてみてください⬇️
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